唯弱くなってた。
何かに対する執着心も一つの事以外持てなくて。
気付けばボロボロだった。









<脆くて弱い>










解っていた筈なのに、やっぱり辛かった。
はっきり言われたから…忍足に『トモダチ』だと。
その言葉が物凄く重かった。

、どないしたん?」

如何して…自分には勇気や強さがないんだろう。
それさえあれば、今のどっちつかずな宙ぶらりな位置から抜け出せるのに。
それが、良くても悪くても。
今みたいに悩んだりしないのに。

「別に、何でもないよ」

きっと、こうやって考えてるあたしもかなり女々しいと思う。
自分がどんどん嫌になって行く…。
イライラする、自分にも周りの女の子にも…忍足にも。
こんな気持ちの儘忍足の隣になんかいられない。
だからトモダチで良い。
変に壊して崩れて消えてしまうよりも。
トモダチで良い…。

「そおか?」

「そお、何にもないし」














だから笑える。
隣で普通に喋れる。
これで良いんだよね…これで。





















ずっと知ってはいたけど、目の当りにする現実と噂は比にもならない。
こんなにショックを受けるのも久しぶりな気がするし、ずっとショックだった気もする。
耳鳴りがする。
世界が、黒に染まった。
それで良いんだって優しく言ってくれたのは、黒い世界。
あたしの居場所を与えられた。
どちらにも進めなかったあたしの中途半端な気持ちを、それでも良いって言ってくれた。
脆くて、弱くて、何も出来なくても。
あたしの責任で自由なんだ。
そう考えてれば楽になる。


















もしも世界に神様がいるならば、あたしの願いを聞いて欲しかった。





















2006/8/29
短い…そして、どんどんダークな話になって行く。
人を好きになると自分の事は棚に上げちゃって、他人の事を羨ましく思ったりしませんか?
矛盾な気持ちと葛藤したり。
そんな感じで進んで行くと思われます…多分(汗