この関係が、正直重荷だった。
だから如何しても離れてしまいたかった。
そうすれば少しでも自分が楽になれると思ったから…。
<別れて>
ずっとこの儘の関係で居て欲しかった。
でも…もうこの関係に飽きた。
と言うかもう我慢出来なくなった。
「一緒に帰るか」
「…うん、ちょっと待って」
少し前に告白された。
まさか自分が告白される身だとも思ってなかったから吃驚した。
未だ自分の中にある、忍足に向けられた思いがあるから…。
断るつもりで居た。
勿論それは相手に酷い事をしてるから。
なのに彼は優しかった。
『好きな人が他に居るのは解ってる…けど、少しだけ時間をくれないか?』
そんな風に言われて、断れる筈がない。
1週間だけ恋人の様に生活して、少しでも気に留めてくれる様なら付合って欲しい。
彼はそう言った。
それは昨日の放課後の話。
忍足に『トモダチ』宣言された次の日の話。
「何や、彼氏出来たんか?」
「…お試し期間のね」
此の儘あたしが忍足を忘れてしまえば楽なんだ。
『トモダチ』と言う男女間であるのか解らない様なモノに縋るんじゃなくて。
すっぱり割切って彼を好きになれば良い。
なのに…出来ない。
彼との話が詰まらないんじゃない。
彼との空気が辛いんじゃない。
彼が悪いんじゃない。
あたしが悪いんだ…。
忍足との安堵感がないと、忍足の面影を彼に求めてるあたしが。
忍足の低い声。
忍足の大きな手。
優しい笑い方。
全部…。
「ゴメン…やっぱり無理」
「…そっか、悪かったな」
あたしの顔見て、無理に笑って、今日は家まで送り届けてくれた。
如何して彼を好きになれなかったんだろう。
如何して忍足を好きになったんだろう。
如何して忍足はあたしを見てくれないんだろう…。
「今日は一緒に帰らないん?」
「好きな人…居るからちゃんと断った」
此の儘自分の感情が薄れてくれるのを待つしかないの?
それであたしは乗り越えられるの?
忍足との関係にケリを付けなきゃ…。
もう…
2007/2/22
何気に放置してた…(何気じゃないし/汗
これ、ホントに自分でクリア出来るのか解らなくなって来た…。
しかも今回も忍足の出番少ないな/笑
今回のタイトルあんまり文章と繋がりないかも…短過ぎるし