<Only you>






知ってますか?
彼方が奪った私の笑顔。
彼方の事が好きでした。
きっと誰よりも…。








彼方と私は離れました。
隣に居ても、ずっとずっと遠くに居る様で…。
何でこんなに離れてしまったんでしょう。
彼方は其れにすら気付かない。
所詮、私の思いは一方通行で迷惑な物だったんですね。
彼方の隣には誰かが居る必要なんて最初からなかったんです。
必要ないんです。
私なんて、元から…。










彼方は、只の暇潰しに私を傍に置いたんでしょう?
期待して、待ち続けても開いてくれない彼方の心は何を考えて居るんですか?









何一つ教えてくれない彼方は…。









私は、一体何の為に彼方の隣に居たんでしょう。
暇潰しに置かれるくらいなら…。
初めから居ない方がマシです。
遠くから見ていられれば、こんな思いもしなかったんですか?








愛してるから、待ってたんです。
愛してるから傍に居たんです。
愛してくれて居ると思ったから。
何時か少しでも好きになってくれると思って居たから…。














でも結局、彼方の隣に私は要らないんです。
彼方の隣に居ても良い人じゃないんです。
だから、別れましょう?
彼方もそろそろ飽きたでしょう?
私なんかと付合わなければ良かった、と後悔していますか?



それとも、少しでも私の事を気に留めてくれましたか?



不憫ですね。
私は彼方さえ居てくれれば何でも出来るんです。
でも、彼方には私は要らない。
居なくても関係なんてない。



…私には居ないと困るんです。
何も出来ないんです。
必要ない、と拒まれたら生きてる意味もない。
生きる意味を教えてくれた彼方に殺されるんです。
………喜ばしい事ですね、とても…。
彼方の手で生まれて、彼方の手で死ねるんでしょう?







その他大勢の中の私の死は、何て事ないですか?
ならば、私の為に見て貰いましょうか。
彼方の中で忘れられない程の恐怖と繊細さを残しましょう。
その瞳に焼付けて、忘れない様に。






ほら、来た。
今彼方の前に居る私は彼方の所為でこうなったんです。
私を見て驚いて…如何したんですか?
ホントに可笑しな人ですね。
一時でも、彼方が隣に置いた女じゃないですか。
何をそんなに驚いて居るんですか?
恐怖ですか?
後悔ですか?



何れにしろ、遅いですよ。
彼方と一緒に逝っては、意味がないですから。
彼方を残して魅せてあげます。




逃げないで向かえて、受け容れられますか?
此れは彼方の罪です。
私を殺したのは彼方なんですから。

如何かしました?
何に怯えて居るんですか?
私にですか?
其れとも、犯してしまった罪にですか?











ほら、良く見て居て下さい。
彼方の罪は私の死の後に生まれるんです。
そして彼方が死ぬまでずっと彼方を捕らい続ける。
そうでしょう?










あぁ、最期に見る彼方の顔は苦痛と驚きですね。
返り血が顔に掛かってとても綺麗…。
でも出来る事なら青空が見たかった。
辺り一面が赤くて…青い空が見えない。
まるで、彼方の髪の色ですね…。
ずっと残りますか?
私の事。
捕らわれ続けて下さい、私の”死”に。
彼方の罪は重いですよ。








私1人分の罪と彼方の犯した罪を、その両肩に積み上げて歩いて下さい。







こんな事しか考えられない私は…愚かです。
それでも、それしか思い付かなかったんです。
馬鹿ですね…ホントに。










……さよなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か書いたのをUPしなきゃ!とUP
そりゃ良いけど、何でこんなんなんだよ!
ずびばぜん(泣
書けないんです!!!!!!!!!!!
これは結構前に書いたヤツを修正してUPです…。
暗くてごめんなさい。