〜お勉強〜






学校帰りに八戒の家に寄って、学校の宿題や予習・復習をして行くのが、
の一日の終わりの締め括り。
今日も何時も通り八戒の家へ寄り、宿題をする。




「う〜。何コレぇ。」
学校で出された宿題とにらめっこしている。
何度考えても答えが出て来ない。

「八戒ぃ〜、解んないよぉ。」
何時も解らない処があると八戒に聞いている
今日は頑張って解こうと試みたが、失敗に終わった。

「何処ですか?」
何時もの笑みで優しく聞いてくれる。そんな八戒に安堵する。

「んとね、コレ先ず教えて。」
数学の問題集を広げ、紙を取り出し、八戒の言葉をしっかり聞いている。

「コレはこうなるんです。」
図に描いてくれたりするので、学校の先生より解り易い。
何時も一発で理解出来る。

「あぁ!!解った〜。八戒ありがと。」
八戒に負けない位の笑顔を向ける。

「それじゃ、コレやって見て下さい。」
隣の同じ様な問題を指差し、解く様子を静かに見守る。

「う〜んと、こーなって、………。こう?あれ?変になった。」
「どれですか?見せて下さい。」
八戒に不思議な回答が出た問題を渡す。明らかにおかしい。それはにも解っている。

、どうしてこの問題でこうなるんですか?」
苦笑しながらに再び説明し出す。

「『父の年齢の2倍は子の年齢の5倍より3歳多い、8年前の父の年齢は子の4倍でした。
父と子の今年の年齢はいくつですか。』
これが問題ですよね、そしたら、問題的に父が4歳、子が1歳はないんじゃ……。
現実的に無理でしょうし。」
何処が悪いのか式を見直す八戒。八戒と一緒に問題と式とを見比べる。

「んー…あ!ココ?違うの。」
問題と式を指差し、八戒に顔を向ける。

「そうですね。良く解りましたね。」
笑顔を返してくれる八戒に笑う。

「じゃあ、式を立て直したらどうなりますか?」
消し、1度考えて問題に取り掛かる。

「えぇとぉ、こう?」
出来た式を八戒に見せる。

「自信ないけど……」
「………、良く出来てますよ」
にっこり微笑んで頭を撫でる。

「後は解りますね」
式さえ出来てしまえば後は解くだけですから。
そう言って立ち上がりキッチンへと向う八戒を見送り、出来た式を解き始める。

八戒が台所でお茶の用意をしていると、の声が聞こえて来る。
XがこうだからYは……。等と勉強に励む声に八戒は自然と笑みが零れる。
そして、のカフェオレと自分のコーヒー、クッキーを持ってリビングに戻ると、
嬉しそうな顔をしたが、八戒の元へ駆け寄って来た。

「八戒!!出来た!」
心底嬉しそうに微笑む

「そうですか、良かったですね。で、答えはいくつになったんですか?」
お茶とおやつをに手渡し、解かれた問題を見る。

「父・44歳、子・17歳……」
計算式などをじっくりと眺める八戒に、はまた間違えたのかと思い焦り出した。

「ま、間違えてた?!」
渡されたクッキーを一口、口に入れていた為手で隠しながら聞く。

「ふふ、いえ・…合ってますよ」
問題をテーブルに置く。

「やった、宿題おーわりっと」
問題を鞄にしまい込みゆっくりと一息つく。

美味しそうに食べるを眺める八戒。
その視線に気付き
「八戒は食べないの?」
と尋ね、自分のカフェオレのお代わりを持って来る。

「僕は良いんですよ」
コーヒー飲んでますし。そう言ってに自分の分のクッキーも勧める。

嬉しそうに食べながら学校の話しをしたり、
家族の話しをするの話しを聞くのが、何時もの日課となっている二人は、
何時までも喋り続けていた。


「それにしても、八戒の教え方上手いよね。学校なんかより解り易いし」
学校の先生の話しをしていたら、が八戒に何時も教えて貰っていて、
解り難かった事など一度もない、と言った。

「そうですか?」
のんびりと過ごす答える。

「うん!もうホント八戒に教えて貰えば直ぐ解るのに」
が理解出来ないのは教え方の所為だ!
と言い切るに八戒が声を出して笑う。

「八戒?」
声を出して笑う八戒も珍しいが、笑っている理由が解らない。

「何でもないですよ、。ならずっと僕が教えてあげます」
何時もの笑みに戻った八戒がの耳元で呟く。
その行動に吃驚し、顔を赤らめるの反応に満足しながら、
八戒はの唇にゆっくりと自分の唇を落とした。


 

 

 

書いてて気持ち悪くなったもの。八戒って書き難い。
その理由はまぁ、気持ち悪くなるからなんですよね。
胸焼けするの(笑
でも、書いてる時はノリノリで書いてるんだよね。
見直しが怖くてと言うか、胸焼けしてダメなんでやってないです。
誤字脱字があったら、こっそり教えて下さい。
感想も下さいね♪(この問題はホントに緋桃がやって同じ間違えしました(バカです。