<銀髪>
正直納得行かない!!
なのに既にあたしの入部届は受理されてた…何 故 ?!
「俺が出して置いたぜよ」
朝からニコニコ笑って話掛けて…。
絡みたくないんですけどー。
「保護者の署名はどうしたのよ??」
「僕が変わりにやっといたよ」
「ッ?!」
い!いきなり背後に立たないで下さい!!
「…あ、部長さん?でしたっけ??」
「幸村だよ」
微笑んでますよ?微笑んでますよね??
じゃああたしの目イカレた?!
彼の目死んで…
「何?」
「いっ、いえ」
怖ッッッッ!!!!
「そうそう、今日から部活だよ?」
「あたしは入部してないから」
「今日から部活だよ」
………同じ科白でちょっとずつ接近とか止めてよ!
「……………解りました」
「違うよ」
何が違うのよ悪魔〜!!
「お前さん馬鹿やのぅ」
ケラケラ笑う銀髪ウザいんですけど。
「部活は朝練もあるんじゃよ」
「や、知らないから」
「あるんだよ?」
だから怖いって!!
気付けば座っていた椅子から落ちそうな位後退りしてた。
あんな顔で近寄られたら恐怖の余り失神するわ…。
「…何か言った?」
「言ってませんよテニス部部長サン!」
ちょっと…何で周りは誰も助けてくれないの?!
酷いよ〜!!
「酷いのは君だよ」
極上の黒笑みで言われましても…。
………あれ?
読まれて……る?
「さあ…どうかな?」
読んでるよ、読んでますよそれ!!!!
「放課後は仁王と一緒においでね」
微笑んで脅迫して来たよ脅迫!
どんな高等テクニックよ…あたし死ぬかも。
これで行かないと確実に殺される!
「解った…」
「じゃあ仁王頼んだよ」
「はいはい」
やっと教室から消えてくれたよ部長〜。
顔が優しげな奴は腹ん中真っ黒ね…気を付けよっと。
「聞こえてるよ」
「ッ部長サン?!」
心臓止まるかと思った…またいきなり背後に立ってるんだもん。
あたしちょっと半泣きだから。
「役得やのぅ」
下から声が聞こえ………。
「何してんのよ」
「朱夏から抱き付いて来たんじゃよ」
ニタニタ笑ってムカつく奴。
確かにあたしは吃驚した拍子に立ち上がって前のモノにタックルしましたよ?
「けどさ、…あんた抱き締めてんじゃん」
何か嫌だな。
「じゃ僕は行くよ」
あたし達見てフフって笑って帰ってった。
今時フフって笑うのって…まあ良いや考えんの止めよ。
怖いから!!
「それはそうと、離してよ」
未だに引っ付いてる銀髪から離れ様としても離す気配なし…。
「俺は去る者追わず来る者拒まずじゃよ」
ヘラヘラ笑う銀髪。
「ふざけないで!」
今迄とは違う声に吃驚したみたいで、あたしの目の前にあったちょろ毛が揺れて離れた。
あたしの目の前には釣り目気味な彼の目が少しだけ開かれてる。
「銀髪君、そんなんじゃあたしは名前覚えないから」
それだけ伝えるとあたしはさっさと教室から出て行った。
まぁ何よりも居にくい空気だったしね、色んな意味で………。
長々と続きますねぇ…。
コレもう収拾付かないんですけど(汗
後2、3話で終われば良いな…って思ってますが、終りますか……ね??
頑張ります(滝汗
2007/08/26