〜雪の降る朝〜
「寒〜い」
朝目を覚ましたが放ちた第一声。
確かに寒い。
今日は、昨日と違った景色を見せていて、辺り一面が雪景色なのである。
室内から積もった雪を眺めるも寒さには勝てなかったらしく、
再びベットへと潜り込む。
「寒いと思ったら、雪かぁ。」
1人ぼやいていただが、後方からそれに答えて来るヤツが居た。
「そ、昨日の雨が雪になって積もったの。」
突然の声に驚き布団の中から顔を出して見る。
そこには、赤い髪と瞳を持った青年が立って居た。
「何時の間に入って来たんだよ……。」
ドアの開け閉めはもちろん、足音すら聞こえて来なかった。
流石悟浄と言うべきか………。
「細かい事は気にすんな、チャン。」
呟いただけの言葉に律儀に返事をして来る。
いや、気になるだろ。気にするだろ普通。
「うー。寒いから良いや。めんどくさいし。」
未だ布団から出て来ない。
悟浄が外に出よう、と誘い掛けても返事はNO。
「悟浄1人で行けばぁ?」
等と、つれない言葉を返す。
「んじゃぁ、チャンと一緒に布団に入ーろっと。」
不敵な笑みと共に布団に入る準備をする悟浄。
悟浄が布団を捲ると微かに風が入って来る。
その風に身震いして布団に深く潜り込む。
「寒い?」
布団に完璧に入り込んだ悟浄にそう聞かれた。
「………寒い。」
答えるのもめんどくさいのだろう。
たった一言言うのに随分間が空いた。
布団の裾を直しながら悟浄はを抱き抱えた。
「…………何?」
悟浄の不信な動きに眉を顰める。
そんなの髪を梳きながら、
「ん?コレで寒くないっしょ?」
と、さらに強く抱き締めた。
「未だ寒い?」
何も答えないに悟浄が再び問う。
「………寒くない」
聞き取れないような小さな声で悟浄に答えた。
「そ、良かった。」
”寒くない”の答に満足した悟浄はしっかりとを抱き寄せた。
そしてそのまま心地良い暖かさの中、
二人は静かに深い眠りについた。
短くてすみません。携帯で書いてたヤツをPCに運び、ずっと保存してました。
去年の終わりに書いたものです……。
UPしなかった理由としては、季節はずれになってしまったんです。
UPしようと思ってた時期が!!
しかし、今また雪が降ったりと寒くなって来た為、UPしちゃえ!!と……。
アバウトでごめんなさい。
でも、私コレ好きです。かなり気に入ってます♪
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